パムッカレで過ごす2日間:石灰棚、ヒエラポリス、そしてラオディキア
地元に暮らす私たちが、訪ねてきた友人といつも歩く2日間のルート。朝いちばんの石灰棚、その上のヒエラポリス、谷の向こうのラオディキア、あいだに温泉のひと休み。
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多くの人は、パムッカレに3時間しか使いません。昼のバスを降り、一日でいちばん強い光の中で石灰棚を歩き、写真を撮って、去っていきます。その姿を見るたびに、私たちは同じことを思います。ここで一晩過ごすと何が変わるのか、誰かが伝えてあげればいいのに、と。
私たちはこの谷に住んでいます。友人が訪ねてくるとき、どう案内しようかとはもう考えません。何年も同じ回り方をしてきたからです。これはその2日間のルート。必要なのは、歩きやすい靴と早起きの目覚ましだけです。
1日目:白い丘
私たちはいつも、お客さまを開門と同時に石灰棚へ案内します。他の都市から観光バスが到着する前の時間です。その時間なら、棚の水も光も静けさも、1時間、うまくいけば2時間、あなたのものになります。石灰の始まるところで、みんな靴を脱ぎます。それがここのルールですが、嫌がった人にはまだ会ったことがありません。むしろ足裏の感触こそ、あとまで残る記憶になるようです。畝のように波打ち、水の流れるところは温かく、流れないところはひんやりしています。
登りは裸足のまま、急がないのがいちばんです。石灰棚は予定表の1項目ではなく、私たちにとっては午前をまるごとあてる価値のある場所です。出発前に開場時間を見ておくと安心です。「開門と同時に」こそ、このページでお伝えできるいちばん価値のあることなのですから。
昼が近づくと暑さが増し、人も増えてきます。私たちが上へ向かうのは、ちょうどその頃です。白い丘のてっぺんは遺跡の終わりではなく、もうひとつの遺跡の始まり。2千年前、この温泉の周りに育ったローマの温泉都市、ヒエラポリスです。斜面に刻まれた劇場は数千人を収容し、今も谷全体をまっすぐ見下ろしています。石灰棚にはもうふさわしくない真昼の時間が、ここにはちょうどよく似合います。そして北の端にはネクロポリスが広がります。石の墓が通りのように連なる、遺跡でいちばん静かな一角です。ここまで歩く人はほとんどいないので、お客さまがいちばん驚くのも、たいていこの場所です。
午後には、うれしい迷いがひとつ待っています。古代プールです。水中に沈んだ大理石の柱の上を、温かいミネラルの湯につかりながら泳げる場所。入る価値があるかと聞かれたら、私たちの答えはいつも同じです。それは絵はがきではなく、あなたのその日次第。長い答えは古代プールのページにあります。
私たちがいちばん好きなのは、閉場前の最後の1時間です。夕方の光の中の石灰棚は、真昼のそれとは別の場所になります。そして色が訪れるのは、ちょうど人波が引いていく頃。残れるなら、残るのがおすすめです。
あいだの夜
泊まる場所を決めるとき、私たちはお客さまにひとつだけ質問します。どんな夜を思い描いていますか、と。ゲートまで歩いてすぐの素朴なゲストハウスと、いちばん楽な早出を望むなら、石灰棚のふもとのパムッカレ村。一日歩いた体を温かいミネラルの湯に沈めたいなら、北へ10分のカラハユットです。ここでは鉄分で赤錆色に染まる源泉の真上に、温泉ホテルが並んでいます。どちらを選んでも、いちばん幸せなのは、夕食に時計がいらないこと。明日は、追いかける開門時刻がありません。
2日目:谷の向こう側
翌朝は車で15分、谷の反対側のラオディキアへ渡ります。パムッカレを訪れる人のほとんどが、見ないまま帰ってしまう古代都市です。大理石の列柱通りが地平線へ延びていくのを、お客さまが初めて目にする瞬間。このルートで私たちがいちばん好きなのはその瞬間で、ほとんど全員が同じ質問を口にします。どうしてこんなに人がいないのですか、と。ラオディキアは「ヨハネの黙示録」の中で「冷たくもなく、熱くもなく、ぬるい」と叱られた町です。谷に立てば、そのたとえはひとりでに腑に落ちます。片側には冷たい山の水、反対側には白く輝くヒエラポリスの熱い温泉。そのどちらも持たない町が、あいだに挟まれているのですから。
昨夜カラハユットに寄らなかったなら、帰り道がちょうどいい機会です。公共の赤い湯の泉は10分あれば見られて、この谷全体の地質が一気に頭の中で整います。地下の熱は同じ、ミネラルが違う、だから色は正反対。
そのあとに続くのが、ここでの一日でいちばんの楽しみ、食卓です。デニズリでは土地のケバブが土窯でじっくり焼かれ、どの店がいちばんかについては誰もが一家言を持っています。私たちはその議論には加わらず、黙って2皿頼むことにしています。チャルのブドウ畑のブドウとワインは、車で30分ほどの村々から届きます。まだ時間と食欲が残っているなら、東へ25分のカクルック洞窟が待っています。洞窟の中にトラバーチンのプールが広がる、地下のミニチュア版パムッカレです。
出発の前に
ここへの道のりは、見た目より簡単です。列車もバスもデニズリまで走っていて、そこからパムッカレへは短い接続だけ。選択肢の全体は行き方ガイドのページにあります。時期については、私たちの心は春と秋にあります。夏も美しいのですが、そのぶん早出が絶対条件になります。月ごとの正直な実情はベストシーズンのページに。この地域そのものに興味がわいてきたなら、時間をかける価値の順に並んだ周辺の案内がパムッカレの見どころにあります。
ここでの2日間は、結局ひとつのことに尽きます。この谷を、急がずに、真昼のまぶしさ抜きで、バスの窓ガラス越しでなく見ること。あとのことは、その場で、あなたのペースで決まっていきます。
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よくある質問
パムッカレに2日間は長すぎますか?
これが一番よく聞かれる質問です。2日目を1日目の繰り返しではなく谷の反対側にあてるなら、長すぎることはありません。1日目は石灰棚とヒエラポリス、2日目はラオディキアとカラハユットの赤い温泉、そしてデニズリのきちんとした食卓。「パムッカレは3時間で十分」と言う人は、このルートの最初の3分の1しか見ていないのです。
車がなくても回れますか?
回れます。実際、私たちのお客さまの多くも車なしで歩いています。1日目はもともと徒歩の一日で、石灰棚とヒエラポリスはひとつの遺跡です。2日目は短いタクシー移動か地元のドルムシュ(乗合ミニバス)で足ります。ラオディキアまで約15分、カラハユットまで約10分。レンタカーがあれば2日目は楽になりますが、なくて困るものはひとつもありません。
ラオディキアを1日目に回したほうがいいですか?
午前中まるごと自由な時間をもって到着できるなら、それも成り立ちます。それでも私たちは、どなたにも同じ順番をおすすめしています。一日のいちばん新鮮な時間は石灰棚のもの。ラオディキアがいちばん美しく見えるのは、もう何にも追われていない翌朝の静けさの中なのです。